No.45(イスラーム帝国へ)  : 

「『アラブ帝国』から『イスラーム帝国』への脱皮とはどういうことか?」

アラブ人だけの支配からイスラーム教徒(ムスリム)全体の支配に変わったこと。
つまり、地租(ハラージュ)と人頭税(ジズヤ)はアラブ人のみ免税とされていたが、
イラクのアッバース家とマワーリー(アラブ人以外のムスリム)がウマイヤ朝を滅
ぼしアッバース朝を建てると、イスラーム教徒全体がジズヤを免れ、ハラージュは
平等負担となった。

<評価の観点>
関心・意欲・態度:
イスラーム教が、本格的に世界宗教化する契機となった出来事について、高い
関心を持って学ぼうとしている。

思考・判断:

「アッバース革命」の結果、税負担がムスリムの間で平等になったことの大きな
意義について的確に判断している。

資料活用の技能・表現:

「アッバース革命」前後の、アラブ人とマワーリー(非アラブ人ムスリム)とジンミー
(非ムスリム)の三者の関係について、税負担の面から分かりやすく見取り図に
した資料を、有効に活用している。

知識・理解:

イスラーム世界史における大きな意義を持つ「アッバース革命」について、基本
的な知識を身につけている。